欧州、アジア、南北アメリカでロボット販売が急増

2021年の欧州売上速報値は前年比15%増

ミュンヘン、2022年6月21日 —産業用ロボットの販売は力強い回復を見せ、世界全体で48万6,800台が出荷され、過去最高を記録しました。これは前年比27%増です。アジア/オーストラリアでは需要が最も大きく伸び、設置台数は33%増の35万4,500台に達しました。南北アメリカ地域は4万9,400台と27%増でした。欧州地域は7万8,000台が設置され、15%増の2桁成長を記録しました。これらの2021年の暫定的な結果は、国際ロボット連盟(IFRO)によって発表されました。

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地域別2020年と2022年の年間設置台数(暫定) - 出典:国際ロボット連盟

「世界中のロボット導入は力強く回復し、2021年はロボット産業にとって史上最も成功した年となりました」と、国際ロボット連盟(IFR)のミルトン・ゲリー会長は述べています。「自動化への継続的なトレンドと継続的な技術革新により、あらゆる業界で需要が高水準に達しました。2021年には、パンデミック前の2018年の年間導入台数42万2000台という記録さえも上回りました。」

業界全体で強い需要

2021年の主な成長の原動力はエレクトロニクス産業(132,000件のインストール、21%増)で、自動車産業(設置数109,000台、37%増)すでに2020年に産業用ロボットの最大の顧客となっています。金属および機械(57,000件のインストール、+38%)が続き、プラスチックと化学製品(22,500件のインストール、21%増)および食べ物と飲み物(インストール数15,300、24%増)。

ヨーロッパは回復した

2021年、欧州における産業用ロボットの設置台数は2年間の減少から回復し、2018年のピークである75,600台を上回りました。最も重要な導入元である自動車業界からの需要は、高い水準で横ばい(19,300台、+/- 0%)にとどまりました。金属・機械業界からの需要は力強く増加し(15,500台、+50%)、続いてプラスチック・化学製品業界からの需要が7,700台、+30%となりました。

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アメリカ大陸は回復した

南北アメリカ地域では、産業用ロボットの導入数が過去2番目に多く、過去最高を記録した2018年(55,200台)に次ぐ好成績となりました。最大の市場である米国では、33,800台が出荷され、市場シェアは68%に達しました。

アジアは依然として世界最大の市場

アジアは依然として世界最大の産業用ロボット市場であり、2021年に新規導入されたロボットの73%がアジアで導入されました。2021年の出荷台数は354,500台で、2020年比33%増加しました。最も多くの導入台数を記録したのはエレクトロニクス業界(123,800台、前年比22%増)で、次いで自動車業界(72,600台、前年比57%増)と金属・機械業界(36,400台、前年比29%増)からの需要が堅調でした。

ビデオ:「持続可能!ロボットがグリーンな未来を実現する方法」

ミュンヘンで開催されたAutomatica 2022において、ロボット業界のリーダーたちが、ロボット工学と自動化が持続可能な戦略と環境に優しい未来をどのように発展させるかについて議論しました。IFRによるビデオキャストでは、ABB、メルセデス・ベンツ、シュテウブリ、VDMA、欧州委員会の幹部による重要な発言とともに、このイベントの様子をお伝えします。概要は近日中に当社のウェブサイトでご覧いただけます。YouTubeチャンネル。

(IFR Press提供)


投稿日時: 2022年10月8日